1日に2回も街を横断しないと決めれば、3日あれば東京を理解するのに十分です。このモデルコースは隣り合う街をペアにして、電車は帰り道のためにとっておきます。
1日の組み立て方
毎日、山手線の環の片側にとどまり、隣り合うふたつのエリアを組み合わせます。朝は早く開いて遅くなると静かになる場所(寺社、公園、市場)、午後は店や美術館、夜は食事と横丁へ。新宿か渋谷の近くに泊まれば、毎晩、少し電車に乗るだけでベッドにたどり着けます。予算は食事、入場料、電車代で1人1日8,000〜1万2,000円ほど。買い物をするならもっと見ておきましょう。
1日目:浅草と上野、昔ながらの東側
朝。銀座線で浅草へ向かい、1番出口から出れば雷門はすぐそこです。9時か10時に店のシャッターが上がる前に仲見世通りを歩きましょう。境内は24時間開いていて、浅草寺の本堂は6時から開いています。寺の裏手を回って浅草神社へ行き、それから隅田川沿いの遊歩道に出て東京スカイツリーを眺めます。朝食は国際通りから一本入った喫茶店で。トースト、卵、コーヒーで700円ほどです。
午後。調理道具の専門店街、かっぱ橋道具街を西へ歩き(包丁、陶器、食品サンプル。日曜休みの店が多いので注意)、そのまま20分歩いて上野公園へ。美術館はひとつに絞りましょう。王道は東京国立博物館(1,000円、月曜休館)で、本館だけで2時間はかかります。天気がよければ屋内に入らず、不忍池をぐるりと一周するのもいいでしょう。
夜。上野と御徒町の間、山手線の高架下に続く市場街、アメ横へ。立ち飲み屋や店先の開いた居酒屋は5時から埋まり始めます。串焼きとハイボールを頼み、2杯飲んだら次の店へ、それを繰り返します。新宿方面への山手線の終電は0時を少し過ぎたころです。
2日目:原宿と渋谷、若者の西側
朝。8時半までに原宿駅に着き、日の出とともに開門する明治神宮の森へまっすぐ入りましょう。行きに40分、帰りに40分、ほとんど静寂の中を歩きます。それから橋を渡って、クレープ店や靴下の店が10時に開く竹下通りへ。そのまま表参道のケヤキ並木まで進み、建築を楽しみましょう。
午後。裏原宿の路地に入ってストリートファッションや古着を見て回り、キャットストリートを南へ。渋谷まではコーヒースタンドやスニーカーショップが途切れない20分の散歩道です。渋谷では、交差点を一度は地上から、一度は上から眺めましょう(スターバックスの窓際は無料、SHIBUYA SKYは2,500円ほどで日時指定券が必要です)。そのあとは宇田川町のレコード店とセンター街のゲームセンターへ消えていきます。
夜。駅の北側、線路沿いに小さなバーがひしめく2本の短い路地、のんべい横丁で食前の一杯を。チャージは500円ほどで、椅子は6脚程度です。夕食は少し歩いて道玄坂か桜丘へ。居酒屋やラーメン店が遅くまで営業しています。渋谷は東京でもっとも終電の選択肢が多い街なので、のんびりして大丈夫です。
3日目:新宿と下北沢、スケールから親密さへ
朝。穏やかに始めましょう。新宿御苑(500円、月曜休園、9時開園)は都心でもっとも手入れの行き届いた大庭園で、新宿門は駅の南口から10分です。そのあと、西側にある東京都庁の展望室で無料の眺めを楽しみましょう。
午後。新宿から小田急線の急行で2駅、7分で下北沢に着きます。駅の両側に路地が入り組む街で、南側には古着屋、北側にはカレー店とコーヒー、そして小劇場とライブハウスはあちこちにあります。古着のジャケットを買い、スープカレーを食べ、本屋をのぞく。チェックすべき名所が何もないことこそが、この街のいいところです。
夜。新宿に戻ります。西口の思い出横丁で焼き鳥を。串は1本200〜400円ほどで、煙が何よりの宣伝です。それから東側に渡ってゴールデン街の200軒のバーへ。安く済ませたいなら「ノーチャージ」の看板のある店を、本物を味わいたいなら看板のない店を選びましょう。
4日目があるなら
銀座と築地を組み合わせましょう。朝9時前に場外市場で朝ごはんの鮨、昼は銀座のデパ地下、午後は歌舞伎座で一幕見席を。あるいは、もう一度中央線で西へ向かい、中野ブロードウェイと高円寺へ。どちらにしても、ルールは同じです。隣り合うふたつの街、環の片側、そして歩くこと。