下北沢は、車が入れないほど小さな街に何が起きるかを示す見本です。駅の周りの路地は配達のバイクがやっと通れるほどの幅しかなく、そこに家賃が安く人通りの多い場所を必要とする店が集まりました。何百軒もの古着店、レコード店、カレー店、十数軒の小劇場、そして日本のインディーロックのかなりの部分を世に送り出してきたライブハウスです。2013年に線路が地下化されたことで1.7キロにわたる細長い土地が生まれ、そこはreloadやBONUS TRACKとして、コーヒーロースター、書店、ブルワリーが集まる低層の街並みに生まれ変わりました。昔ながらの混沌に、計画された縁取りが加わったのです。
いちばんの楽しみ方は、計画を立てないこと。南口から気の向く方へ歩き出し、1980年代のスタジャンを試着し、8席のバーで誰かにおすすめのライブを教えてもらい、最後はスープカレーで締めくくりましょう。芝居帰りの客がいるおかげで飲食店は遅くまで開いていて、渋谷行きの井の頭線の終電は0時過ぎ。ちょうど最後のバンドが演奏を終えるころです。下北は30年前から「次の原宿」と呼ばれ続けてきましたが、そうなることにはまるで興味を示していません。
- 北口と南口に100軒以上ある古着店で午後を過ごす
- SHELTERやBASEMENT BARのような、キャパ150人の地下のハコでバンドを観る
- カレーフェスティバルを支える30軒のどこかで、スパイスの効いたカレーを食べる
- 旧線路跡に生まれた新しい小道、reloadとBONUS TRACKを散策する
- 東京の小劇場シーンの中心、本多劇場で芝居を観る
- 小田急線、新宿から(下北沢駅、7分)
- 京王井の頭線、渋谷から(下北沢駅、4分)
下北沢のスポット
4件のスポット下北沢SHELTER
下北沢シェルターSHELTERは銀行の下にある収容250人の地下のライブハウスで、1991年にロフトグループが開いたものです。日本のインディーやパンクのバンドの多くが、初めての本格的なライブとして思い出すのがこのハコです。低い天井、スタンディングのフロア、…
下北沢の古着屋
下北沢は、面積あたりの古着屋の数が日本で最も多い街で、駅から5分以内に100軒を優に超える店があります。倉庫ほどの広さのアメリカからの輸入古着店から、1970年代の日本のワークウェアだけ、あるいはバンドTシャツだけを扱う店までさまざまです。…
reload(リロード)
リロードreloadは、小田急線の地下化で生まれた土地に2021年に建てられた、白い箱が連なる2階建ての小さな村のような施設で、下北沢駅から北へ数分のところにあります。24の区画には、コーヒーラボ、ティースタンド、理容室、レコード店、日本の包丁店、…
本多劇場
本多劇場は、下北沢を日本の小劇場の聖地にした386席の劇場です。俳優の本多一夫が、その数年前にアパートを改装して「ザ・スズナリ」を開いたのに続き、1982年に開場しました。この2つの舞台が、1980年代の小劇場ブームに、100軒もの安い飲み…