入口は秋葉原ですが、東京のアニメ、ゲーム、アイドルの文化は3つの街に広がっていて、それぞれ客層も値段も違います。ここではその攻略法を紹介します。
秋葉原:電気街口からスタート
JR秋葉原駅の電気街口を出ると、そこは中央通りで、大型店がすぐ目に入ります。最初に立ち寄るなら、出口の真向かいに建つ10階建てのビル、秋葉原ラジオ会館がおすすめです。フィギュア専門店、トレーディングカードの店、海洋堂やコトブキヤのショップが各フロアに積み重なっています。数ブロック北のまんだらけコンプレックスは、ヴィンテージの漫画からアニメのセル画まで、あらゆる中古品が8フロアに詰まった店で、新品を買う前に相場を確かめる場所でもあります。
レトロゲームなら、中央通りの西側の路地にあるスーパーポテト(3〜5階)へ。箱付きのファミコンやスーパーファミコンのカセットがそろい、最上階には小さなゲームコーナーもあります。値段はコレクター価格を覚悟しましょう。未開封品の棚は眺めるためのものです。ほとんどの店は11時に開いて20時ごろに閉まります。日曜の午後は13時から中央通りが歩行者天国になります。人間観察が好きならその時間に行くべきですし、落ち着いて買い物をしたいならその時間は避けるべきです。
中野ブロードウェイ:本物のコレクターが通う場所
新宿から中央線で西へ5分の中野で降り、北口を出て中野サンモールのアーケードを抜ければ中野ブロードウェイです。年季の入った4階建ての商業ビルで、2〜4階には日本でもっとも密度の高い専門店街があります。まんだらけは1980年にここで創業し、今では館内で20以上のテーマ別の店舗を展開しています。セル画の店、ヴィンテージ玩具の店、少女漫画の店、同人誌の店、といった具合です。
その周りには、プラモデル、昭和のロボット、アイドルの写真、ミリタリーのミニチュアを扱う独立系の店が並んでいます。同じ商品でも秋葉原より安く、在庫もより豊富です。ほとんどの店は正午ごろに開いて20時までに閉まり、水曜定休の店も少なくありません。小さな店のために現金を持ち、3時間は見ておきましょう。
池袋:乙女ロードと、女性向けファンダム
池袋の東口からサンシャインシティ方面へ10分歩きます。その途中に並ぶ店々が乙女ロード、女性向けファンダムの中心地です。BL漫画、乙女ゲーム、舞台作品のグッズ、声優グッズ。核となるのはアニメイトの本店で、近くのK-BOOKSやらしんばんが中古品を扱っています。サンシャインシティの中にあるバンダイナムコのガシャポン専門店には、何千台ものカプセルトイの機械がひとつ屋根の下に集まっています。
池袋には、音楽ゲームやクレーンゲームならより充実したゲームセンターもあり、客層も秋葉原より穏やかで気さくです。秋葉原は「ちょっと濃すぎる」と感じる人と一緒に旅をしているなら、連れてくるべきなのはこの街です。
ガチャポン、フィギュア、そして持ち帰り方
カプセルトイの機械は100円玉しか使えず、1回たいてい3〜5枚(300〜500円)です。両替機は各列の端にあります。フィギュアは、プライズフィギュアの2,000円ほどから、スケールフィギュアの1万5,000〜3万円まで幅があり、中古の「ジャンク」コーナーには掘り出し物が隠れています。免税は1店舗で5,000円以上の購入から適用されるので、パスポートを持ち歩きましょう。大きな店なら、フィギュアを飛行機用に箱詰めしてくれます。中古店は状態を細かくランク付けしていて、Aは新品同様、Bは使用感あり、開封済みの箱にははっきりと表示があります。
気後れせずに楽しむメイドカフェ
中央通りとその裏通りに並ぶカフェは、どこも同じルールで動いています。1時間あたり1人500〜1,000円ほどの席料がかかり、最低1品は注文が必要です。料理はシンプルで割高ですが、払っているのはパフォーマンスへの対価です。メイドの写真撮影は禁止で、撮りたいならチェキ(インスタント写真、500〜1,000円ほど)を買えばサインを入れてくれます。触らない、連絡先を聞かない、時間を過ぎて居座らない。求められたら、真顔で「萌え萌えキュン」と言いましょう。これは演劇で、メイドはシフトで働くプロです。そう心得ていれば、誰もが楽しい時間を過ごせます。
アイドルのライブ:観に行くには
AKB48の専用劇場は、中央通りのドン・キホーテの8階にあります。チケットは抽選なので、早めにオンラインで申し込みましょう。もっと気軽なのは、秋葉原周辺の小さなライブハウスで開かれる地下アイドルのライブで、入場料は1,500〜3,000円ほどにドリンク代が加わります。本当の通貨は終演後のチェキ会です。券を買えば、推しのメンバーと写真を撮り、数秒間話すことができます。ヲタ芸のコールは最前列を見て覚え、覚えるまでは後ろの方に立っていましょう。